スマホでDCC

2017年11月 5日 (日)

スマホDCC(10) モバイルホットスポットを使う

 DIgitrax から LNWI が発売され、スマホでDCCもぐっと簡単になりましたが、5人以上で同時運転をしたいとか、デコーダの設定をしたいとかいう場合には、依然としてJMRIを使ってpc+pr3+外付けルータが必要です。 今回は、このうち、PCでモバイルホットスポットの機能を使うことによって、外付けルータを省略する方法を紹介します。

 「モバイルホットスポット」とは、PCを無線LANルータ代わりにして、他の機器を無線でネットのつなぐ機能で、用途としては、例えば有線LANしかない環境でスマホをインターネットにつなぐようなケースが想定されます。Windows 10 Anniversary Update 以降で利用できます。それ以前のバージョンにはsoftAPという同様のソフトがあったようですが、私は使ったことがありません。
 ここでは、モバイルホットスポットの設定をすることで、JMRIをモバイルホットスポット経由でスマホにつなぐことが目的です。

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(1)モバイルホットスポットの設定をする
 PCの、設定>ネットワークとインターネット>モバイルホットスポット
 で、モバイルホットスポットをONにします。
 ネットワーク名とパスワードは自由に編集できます。
(2)インターネットにつながっている無線ネットワークを切断する
(3)PC、PR3をロコネットに接続し、JMRIからwithrottle serverをスタートする。
(4)スマホのwifi設定で、モバイルホットスポットで設定したネットワークに接続する
(5)スマホでwithrolleアプリを起動する。

 これでうまくいきます。
 (2)をしておくことがポイントで、(2)の段階でPCにつながっているネットワークがモバイルホットスポットしかなくなるので、(3)の段階でwithrottle serverが自動的にモバイルホットスポットにつながるのだと思います。
 これで、運転会に持っていく機器を一つ減らすことができます(^^)。

2017年10月31日 (火)

スマホでDCC(9)  JMRIの Start up 機能

 JMRIを起動するとき、必要なファイルを自動的に読みこんだり、必要なアクションを自動起動するように設定しておくと、万事もろもろ楽珍であることを、模型仲間から教えていただきました。
 DecorderProの「Edit」タブから「preferences」を開きます。左のメニューから「Start up」を選び
 
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 「Action」タブを開いて、「アクション追加」をクリックし、プルダウンメニューから「Strat WiThrottle Server」を選ぶ。
 
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 「File」タブを開いて、「ファイル追加」をクリックし、すでに作成してあるパネルファイルを選ぶ。
 保存して再起動する。
 
 これだけで、DecorderProを起動直後に、スマホでDCC運転が可能になります。おまけに、ポイント切り替えも、準備操作なしで可能です。
 
 なお、パネルを作るかわりに、ターンナウトテーブルを保存して、そのファイルを上記の方法でStart upに登録しても、ポイント切り替えが準備操作なしでできるようです。
 
 これでJMRIを使った「スマホでDCC」の敷居が一挙に低くなったように思います(^^)/。
 ありがとうございました。持つべきものは仲間ですね。

2017年10月10日 (火)

スマホでDCC(8) LNWIを使う

 Digitraxから、無線でロコネットをコントロールするデバイス「LNWI」が発売されましたので、さっそく買って試してみました。
 従来のDigitraxの無線システムはUR92とDT402Rを組み合わせるものでしたが、無線の規格が少々特殊なので、スマホでのコントロールができませんでした。LNWIは一般の無線LANと同じ規格を使っているので、スマホでのコントロールが可能になります。現在のところ、iPhoneのWiThrottleとAndroidのEngineDriverに対応しています。
 LNWIを使うと、PR3やパソコン、無線LANルーターを使わないで、スマホでDCCが楽しめます。
 
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 配線は、上の写真のように、コマンドステーションとLNWIをロコネットケーブルでつなぐだけ。これだけでロコネットの信号が無線で飛びます。
 
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 スマホ側でwifiの設定をすると、「Dtx1-LnServer_0XXX-7」というSSIDの電波が飛んでいるのがわかります。このSSIDを選んでwifi接続し、WiThrottleやEngineDriverを起動すると、あとは普段と同じように運転ができます。
 なお、LNWIの発売に合わせて、WiThrottleはバージョンアップしてLNWIへの対応をしたようです。新バージョンでは、ポイントのアドレスを簡易キーボードから選んで切り替えができるようになりました。
 
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 運転画面からファンクションウインドを右にスワイプすると、UserTOなる画面が現れます。これをタップすると、簡易キーボードが現れ、数字でアドレスを選択して、Tボタン、Cボタンでポイントの切り替えができます。
 
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 これで、通常の運転では、PC要らずになりました。ただし、LNWIに同時接続できるのは4台までだそうで、これ以上の人数で同時運転を楽しむ場合は、従来通りPR3を通してPC上のJMRIで運用し、5GHzルーターで無線を飛ばすのがよいようです。

2016年7月18日 (月)

スマホでDCC(7) 運転会で使ってみた

 JMRIを使った「スマホでDCC」、実際に運転会で使ってみました。

 2016年6月の御殿場運転会では、6人のメンバーが各自のスマホで6列車同時運転を行いました。iPhoneあり、iPadあり、Androidありの混成メンバーでしたが、多列車無線制御にありがちなトラブルも一切無く、快適な運転を楽しめました。
 ちなみに、無線LANルーターは NEC の Aterm WF800HP を用いました。
http://121ware.com/product/atermstation/product/warpstar/wf800hp/
家庭用の汎用品で、11acが使えるエントリーモデルと位置づけられている商品です。安売りしていたのをDCC無線運転専用として購入しました。
 DCC無線運転に用いる場合は家庭用のインターネットルーターと違って伝送速度はあまり問題ではありません。それよりは5GHz帯の周波数が使えることがトラブルフリーの鍵のようです。
 
 2016年7月の大阪・八尾運転会では、On30の運転に本システムを使いました。今回はDigitraxの無線スロットルDT402Rと混在させて使用しましたが、まったく問題なく使えました。2人がiPhone、2人がAndroid、一人がDT402Rの5人で運転しました。
 席上、次はz21と混在させるかというジョークも出ましたが、それはさすがに意味ない(^^;)。

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スマホでDCC(6)ポイントコントロール

 JMRIを使った「スマホでDCC」続編です。スマホからのポイントコントロールについて、備忘録的に記しておきます。
 結論から言うと次のようです。
 
WiThrottle(iOS)
 無料版 ×
 正規版 ○(事前準備必要)
Engine Driver for JMRI (android)
 無料版 ○

 Engine Driver for JMRIの場合は、メニュー画面からTurnoutを選択し、ポイントのアドレスを数字入力することによって切り替えが可能です。
 WiTrottle正規版の場合は、事前にJMRIでポイントのテーブルを作っておく必要があります。テーブルを作るのは簡単です。Decorder Pro からPanel Proを開き、Tools → Turnout control でポイントの切り替えを実行すると、自動的にテーブルが作成されます。ただし、アプリを閉じるとお忘れになるので、図のような簡単なパネルを作って保存しておくとよいです。

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 おそらく、アメリカ人が考える正しい鉄道模型の運転とは、すでに設定されている固定式のレイアウトが前提なんでしょうね。レイアウトが固定されているから、運転のためのパネルも当然作っているだろうということなんだろうと思います。お座敷運転主体で、その場その場でレイアウトが変わるような使い方はあまり考慮されていないような気がします。
 
 何はともあれ、JMRIにポイントが登録されていれば、WiThrottoleのスロットル画面で、ファンクション表示を右にスワイプすると、Turnout と Route を選択する画面が出現し、Tunroutをタップすれば、ポイントを選択する画面が現れます。


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 実際に使ってみると、スロットルバーとポイント一覧が同じ画面に表示されるので、運転しやすいです。少なくとも数行の白黒液晶しかなくて、ボタンで表示切り替えするDT400よりはずっと使いやすいです。
 ちなみに、ルートもあらかじめJMRIで設定しておけばWiThrottoleで使えます。

2015年12月30日 (水)

スマホでDCC(5) 第4段階:スマホで運転

 まずはPR3やロコネットの接続をしてからJMRIを起動し、パソコンでコントロールできる環境を整えます。また、パソコンはLANに接続しておきます(有線でも無線でもよい)。
 次に「Actions」→「 Start WiThrottle Server」を選んでクリックします。するとWiThrottleのウインドウが開き、penddingのメッセージのあと、IPアドレスが表示されます。これでJMRIとWiThrottleがつながる道ができましたよというサインです。

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 iPhoneでwifiを有効にし、無線LANに接続して、WiThrotlleを立ち上げます。「setting」画面の「Use automatic network configuration」をONにしておくと、先のIPアドレスをキャッチして自動的にJMRIとつながります。この設定は常時ONがおすすめ。カレントサーバーがJMRIになっていることを確認し、「address」画面で車両のデコーダアドレスをセット、「Throttle」画面で運転します。

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 スマホからのコントロールで車両が動き出すと、はじめはちょっと感動します(^^)
 でも、すぐにLite版では1列車しか運転できないことに不満を覚えます。z21の豊富で洗練された操作性には及ぶべくもありません。無料のお試し版ですから…。次の課題として、正規版でどこまでできるのか。実際の運転会でどの程度使えるのかを試してみたいと思います。

スマホでDCC(4) 第3段階:WiThrottleの導入

 WiThrottleはiPhoneでDCC運転するためのアプリです。Androidにも同様のアプリがあるようです。
 App Store からWiThrottleまたは、WiThrottleLiteを入手し、インストールします。Lite版は1列車のみ運転できるお試し版で無料です。運転会で使うならLite版で十分です。正規版は2列車同時運転でき、他にもいろいろできるハズ(これから研究するところ)で、\1,200です。

 下がLite版のスロットル画面。

 

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下がが正規版のスロットル画面。

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 設定等は、クマネットのサイト
http://www.ku-ma.net/dcc/install/iphone_initialization.html
が親切です。

 WiThrottleを使ってスマホで運転するためには、無線LANルータが必要です。私は自宅でインターネット用に使っている無線LANを利用しましたが、自宅ではそれで十分です。一方、運転会で多人数で使うためには、WiThrotttle専用の無線LANルータを用意することが望ましいと思います。

スマホでDCC(3) 第2段階:パソコンでDCC

 以上でハード、ソフトの準備が揃ったので、PR3をロコネットに接続し、パソコンから車両の運転ができるかどうかテストします。

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 正しく接続されていれば、PR3の「USB」インジケータが緑色にゆっくりと点滅し、「ERR」インジケータが消えます。
 まずはJMRIの画面上中央の電源マークをクリックすると、線路にDCCの電気が通電します(track status ON)。通電しなければ、どこかに設定か接続の間違いがあります。

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 次に、JMRIのメニューから「Actions」→「New Throttle」を選んでクリックすると、スロットル画面が現れます。線路上に車両を乗せ、デコーダアドレスをAddress Panelに入力して「セット」を押すと、スロットルが有効になります。マウスでバーを操作して、車両が動くことを確認します。当然ながら、パソコンで車両を走らせることができなければ、スマホで走らせることもできません。
 テスト終了後はアドレスを開放しておきましょう。

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スマホでDCC(2) 第1段階:パソコンをロコネットに接続する

 以下、導入の実際を備忘録的に書いておきます。

 PR3はパソコンをロコネットに接続するインターフェースです。ホビーセンターKATOやKATOオンラインショップhttp://www.e-katomodels2.com/shop/contents3/menu.aspx/で取り扱っています。

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 PR3をパソコンに接続するためには、ドライバーが必要です。ドライバーはDIGITRAXのサイトのダウンロードのページにあります。
http://www.digitrax.com/downloads/
にアクセスし、「PR3 Windows XP, Vista, 7, 8, and 10 Drivers」
をダウンロードしてパソコンにインストールします。
 ただし、windowsのOSのバージョン(8以降?)によっては、素直にインストールできません。Microsoftが署名のないドライバーを勝手にインストールできない設定にしているからです。その規制を外すための説明は、上記DIGITRAXのサイトのダウンロードのページにあるインストールガイドを読めば書いてあるのですが、いかんせん英語なんで、読んでもいまいち。同じ内容は「署名のないドライバーをインストール」で検索すればいくつもヒットします。例えば
「Windows8.1に見る署名なしドライバのインストール(事例:SONY SRP-X700P) 」
http://blogs.yahoo.co.jp/linear_pcm0153/39877126.html
などが読みやすいです。
 私の経験では、win8.1では署名なし規制を外す必要がありましたが、win10では問題なくインストールできたようです。
 とにもかくにもドライバーをインストールし、PR3をUSB経由でパソコンに接続します。

 次に、JMRIをパソコンにインストールします。JMRIのサイトは
http://jmri.sourceforge.net/
 にあります。
 インストールの実際はクマネットのサイトhttp://www.ku-ma.net/dcc/install/pc_ver3.htmlに詳しいので割愛します。事前にjavaの最新版インストールが必要なことも、JMRIの初期設定も、クマネットのサイトに書いてある通り。

スマホでDCC(1) 無線DCCシステムのいろいろ

 DCCの醍醐味は、複数人数による多列車同時運転。Mtrainの運転会ではなくてはならないツールとして定着しています。
 最近の流行は無線運転。ロコネットケーブルを這わせてあちこちにロコネットの口を設ける必要がないし、何よりウォークアラウンドの運転では無線が便利。
 現在Mtrainのメンバーが持ち寄っているDCCの無線システムには3種類あります。

1) DIGITRAXの無線スロットルDT400DJまたはUT4DJを用いる
2) ESUのECos2を用いる
3) LOCOのz21を用いる

 すでにDIGITRAXのシステムを持っている場合には1)が手軽だと思いますが、運転する人数分だけ無線スロットルが必要なのと、無線スロットルが結構高くて品薄という難点があります。
 一方、ECos2やz21には、スマホをスロットルとして使えるという魅力があります。初期投資は必要ですが、運転会に集まったメンバーそれぞれが、自分のスマホで運転できるので、トータルコストも安く、心理的な敷居も低いといえましょう。
 当社はすでにDIGITRAXのシステムを構築しているのですが、運転会でz21などを経験してしまうと、やはりスマホで運転したくなります。かといって、今からz21に乗り換えるのもどうかなぁと思って、なんとかDIGITRAXのシステムを活かしてスマホで運転する方法として、PR3とWiThrottleを使うことにしました。
 PR3とWiThrottleを使ってiPhoneで運転するためのノウハウは、クマネットさんが
「iPhoneでDCCを楽しむために必要なもの 」
http://www.ku-ma.net/dcc/preparation/iphone.html
およびそれに関連したページで詳しく解説されています。
 当社もそれに沿って導入し、比較的スムーズに無線運転が実現しました。クマネットさん、ありがとうございました。

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